アメリカ合衆国駐車場視察報告書
現在、日本で行われている駐車場の方式のほとんどが、アメリカで、数十年も前より行われていたことに、驚かされます。
観光地のハワイ州でさえ、現在のコインパーキングの原形であるPAY ON FOOTが全自動精算機代わりの木のボックスで行われています。
今回、アメリカ合衆国の駐車場視察において学んだことを書かせていただきます。
少しでも、パーキング事業にお役に立てば、幸いです。
サンフランシスコの道路事情
路上駐車場&パーキングメーター
一般駐車場(路外駐車場)
ロサンジェルスの駐車管理会社
ラスベガスの駐車場の特徴
ラスベガスの一般駐車場の特徴
総括
今回、アメリカの駐車場を視察してみて、実際にアメリカに行く前には想像していなかった様々な刺激を受けた。
それは、駐車場の設備であったり、システムであったりするのだが、駐車場に関連したことだけではなく、人間として、アメリカを体感できたことも大きかった。
アメリカ人は、非常に合理的で、個人主義が発達しており、発想のスケールも大きい。
それがすべて良いというわけではないが、これに日本人ならでは、の『きめの細かさ』を付け加えて、今の須藤ビルの駐車場管理システム等にうまく融合させることは可能だと感じている。
今回の経験を生かすも殺すも、『この後の自分自身の仕事への取り組み方次第』だと痛感している。
また、アメリカにいる間、今後駐車場のプロフェッショナルになる上で、あらためて、駐車場の存在意義を考えてみた。
そこで浮かんできたことは、『車利用者に駐車スペースを提供する』という地域貢献の一面を持つこともさることながら、『あくまでも駐車場の利用は2次的なもの』であり、『利用者の利用先なくして駐車場の存在は成り立たない』という基本的なものだった。
そういった観点から考えると、地域の中で駐車場の一人勝ちはありえず、(駐車スペースを提供する以外にも、)地元への貢献を常に第一に考えて運営していかなければならない。
今回の視察の成果として、今回の視察によって生まれた今後の展望を、下記に記述する。
短期的展望
- 勤務シフトの再検討
- 照明、照度の再検討
- 壁、柱等の塗装の再検討
- VALETサービスの導入
- 係員の接客向上
- 特約店舗割引券配布
- 顧客利用データ定期分析及び新商品の開発
- コインパーキング管理形態の再検討
短期的展望
- 地域社会・地元商店への貢献
- 各管理駐車場の各地域における、他駐車場とのより一層の差別化
- 駐車場管理の、より広範囲を網羅した基本マニュアル作成
長期的展望
- 大規模駐車場管理体制の整備