VALET PARKING
VALET PARKINGとは、係員が入出庫作業を運転者に代わり行なう方法で、日本では主にホテルの駐車場で採用している程度で、一般駐車場ではまだほとんど取り入れられていない。
サンフランシスコでは、どこのVALET PARKINGでも、あらかじめ『サービス料として駐車料金+○○ドル(相場は5ドル)』と設定されている。
VALET PARKIGに慣れていない日本人の感覚からすると、『お金がかかるなら自分で入れよう』といったところか。
ただし、例えば『女性と食事する』ようなシチュエーションならば、(車内積載物の盗難や車の損傷がないなら、)幾分か優越感を味わうことができ、悪くはないシステムだ。
いずれにせよ、利用客にとって選択肢があるということは悪いことではない。
一方、別の視点から見ると、VALET PARKINGには利用客の選択肢を増やすという以外に、運営側にとって非常に大きな利点がある。
それは、車のカギを預かることにより、『駐車場内の通路も駐車スペースとして利用できる』という点だ。
アメリカは比較的、都市中心部であっても利用車に対して十分な駐車スペース数が用意されている。
よって、大型立体駐車場では満車になることはほぼ有り得ず、今回利用・見学した立体駐車場はどこもかなり空きスペースがあった。
しかし、小規模駐車場に目を移すと、30台程収容の平面駐車場に60台近く駐車してある光景を実際に何度か目の当たりにした。
VALET PARKINGは、混雑する駐車場において土地の有効活用を行なう上で非常に有効な手段と成り得よう。
むしろ、スペースを有効に使えるならば、サービス料等とらずになるべく多くカギを預かりたいところだ。